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極東ブログは誰を読者として想定しているのかわからないことが多いが,「英語の辞書」もそんな記事だった。学習者におすすめの辞書の話かと思えばそうでもない。
子供が高校に入学して英語の辞書を買い与えたい,ついては finalvent 氏みたいにある程度の学識があって英語もできる人に相談してみたい,というふうに思う親はいそうだが,それはないものねだりだということがよくわかる記事ではある。英語の辞書は研究のスピードが速い分野で,商品にもその成果がすぐに取り入れられる。名著と呼ばれる歴史的な辞書を使っても,学習者に益はないだろう。総体としては新しいものがいい。だから電子辞書研究会に出席するような院生あたりに聞くほうがいいと思う。ウェブ上では関山先生のところが定番か。
高校生にすすめたい辞書として挙がっていた『新クラウン英和辞典』だが,まだ現役で売られ続けているとはいえ,古さは否めない。「用例をもって語らしめる」タイプの辞書ということなら,『新クラウン』ほど徹底してはいないが,読むところの多い『スーパー・アンカー英和辞典』をおすすめする。全体的なバランスでは東京書籍の『フェイバリット英和辞典』もいい。もう1ランク上のものを希望する見栄っ張りな家族には『ジーニアス』(大修館書店),『ウィズダム』(三省堂),『レクシス』(旺文社)の御三家と『新グローバル』(三省堂)がよかろうと思うが,今『ジーニアス』はほとんどの電子辞書に搭載されているので,冊子のものをわざわざ買ってやる機会というか必要はもうあまりないかもしれない。
英英辞典は,学習のための道具として活用しないのはもったいない。1995年ぐらいから学習用英英辞典の急速な盛り上がりがあったのだが,専門外の人にあまり知られてないのはやむをえないところか。とにかく,使い方の指導が必要。仮に学校の先生がそういう面で頼りにならないと思えば,磐崎弘貞『英語辞書力を鍛える』なんかを読んで使い方を研究するといい。OALD,LDOCE,CALD,Macmillan のどれを選んでもいいと思うが,高校生なら収録語数37000語の Wordpower ぐらいが必要十分だと思う。
英英辞典は,訳語が並んでいる英和辞典とは違って,定義が示してあるので語の意味の中核をつかむのに適している。ともすれば意味の離れた語まで羅列してしまうことの多いシソーラスより,英英辞典のほうがいいはず。ポイントは,英英辞典は知らない語の意味を知るために使うのではなく,知っている語を引くのに限定することである。
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