2003-09-17
陰謀その2
殺されたフリーライター(カメラマン)の染谷悟氏の著作『歌舞伎町アンダーグラウンド』を買った。田舎の本屋の平台に,棚差しと同じように背表紙を向けた形で置かれていたので目立たなかったのだろう,1冊だけ残っていた。アマゾンでも売れている。ぱらぱらと読んでみた印象では,著者はまっとうな感覚を持っていた人のようだ。無念だっただろう。ご冥福をお祈りします。
ところで,探偵小説では「第一発見者か最大の受益者が真犯人である可能性が高い」というのが定石になっているから,この場合,版元のKKベストセラーズがあやしいわけだ。
戯言はともかく,すでに本が出た後になって殺したところで,今回のようにバカ売れしてしまうこともあるのだから,隠蔽には逆効果だ。ということは,犯人は歌舞伎町の関係者ではないのだろう。「『中国人に狙われている』と知人に語っていた」という情報も流れているが,世間の目をくらますためのリークだと思う。おそらく,殺害の時点で彼が追っていた標的があやしい。
ちょっと検索すると,「建国義勇軍」「赤坂の小学生拉致監禁事件」の2つの名前がウェブに上がっている。
この2つを結びつけるのが,自民党の野中広務。
建国義勇軍のほうは,野中事務所に銃弾を送りつけた右翼(?)だし,赤坂の事件のほうは,被害者の1人が野中の親類だという情報が流れた。
これと,先日の突然の引退宣言を合わせて考えると,また大きな陰謀がうごめいているのが感じられていやーな気がする。
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ところで,探偵小説では「第一発見者か最大の受益者が真犯人である可能性が高い」というのが定石になっているから,この場合,版元のKKベストセラーズがあやしいわけだ。
戯言はともかく,すでに本が出た後になって殺したところで,今回のようにバカ売れしてしまうこともあるのだから,隠蔽には逆効果だ。ということは,犯人は歌舞伎町の関係者ではないのだろう。「『中国人に狙われている』と知人に語っていた」という情報も流れているが,世間の目をくらますためのリークだと思う。おそらく,殺害の時点で彼が追っていた標的があやしい。
ちょっと検索すると,「建国義勇軍」「赤坂の小学生拉致監禁事件」の2つの名前がウェブに上がっている。
この2つを結びつけるのが,自民党の野中広務。
建国義勇軍のほうは,野中事務所に銃弾を送りつけた右翼(?)だし,赤坂の事件のほうは,被害者の1人が野中の親類だという情報が流れた。
これと,先日の突然の引退宣言を合わせて考えると,また大きな陰謀がうごめいているのが感じられていやーな気がする。
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2003-09-09
ローマ字
ちょっと古い話だが,日曜日ぐらいの朝日新聞の投書欄の脇に一般人の投稿(?)による論説を載せるところがあって,そこで公立中学校の英語教師なる人物が「小学校で教えるローマ字は訓令式だが,それは意味がないのでヘボン式にせよ。そのほうがグローバリゼーションの世界で通用する表記法だ」というような,たわけたことを述べていた。
もうね,アホかと。バカかと。
「ち」のことを chi と書いてしまったら,フランス人は「シ」と発音するし,イタリア人は「キ」と発音するだろう。
ヘボン式はアメリカ人が作ったもので,英語圏の人しかちゃんと読めないはず(というか,英語圏の人だって,ローマ字表記の日本語みたいにごちゃごちゃと母音が混じったものなんか読めやしないだろうが)。全然国際的じゃない。
日本語の音韻体系からすれば,「し」は si,「ち」は ti,以下同様…と表記すべきものだ。日本語の規則に沿っているから,幼い小学生でも理解できて覚えられる。それを,英語の音韻体系にも触れないうちに英語の発音を表面的になぞったものを教え込もうとしたら混乱するのは当たり前。英語を教え始める時期に,訓令式とは違うヘボン式という表記体系もあることを,それこそフォニックスとからめて教えるのが本筋ではないだろうか。
もちろん,小学校で英語を教えるのと同時にローマ字も教えるべきだ,そのローマ字はヘボン式で,という主張だったとすれば,それなりに筋が通っているといえなくもない。
でもこれを載せたのが,自社の表記を Shimbun なんて気が狂ったようなローマ字にしている新聞だからな。この投稿を選んだ(または執筆を依頼した)人たちも大いに共感してたりして。
ちなみに,おれ自身も名前のローマ字表記はヘボン式にしている。そのほうがかっこいいからね。でも Shimbun はみっともないでしょ。
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もうね,アホかと。バカかと。
「ち」のことを chi と書いてしまったら,フランス人は「シ」と発音するし,イタリア人は「キ」と発音するだろう。
ヘボン式はアメリカ人が作ったもので,英語圏の人しかちゃんと読めないはず(というか,英語圏の人だって,ローマ字表記の日本語みたいにごちゃごちゃと母音が混じったものなんか読めやしないだろうが)。全然国際的じゃない。
日本語の音韻体系からすれば,「し」は si,「ち」は ti,以下同様…と表記すべきものだ。日本語の規則に沿っているから,幼い小学生でも理解できて覚えられる。それを,英語の音韻体系にも触れないうちに英語の発音を表面的になぞったものを教え込もうとしたら混乱するのは当たり前。英語を教え始める時期に,訓令式とは違うヘボン式という表記体系もあることを,それこそフォニックスとからめて教えるのが本筋ではないだろうか。
もちろん,小学校で英語を教えるのと同時にローマ字も教えるべきだ,そのローマ字はヘボン式で,という主張だったとすれば,それなりに筋が通っているといえなくもない。
でもこれを載せたのが,自社の表記を Shimbun なんて気が狂ったようなローマ字にしている新聞だからな。この投稿を選んだ(または執筆を依頼した)人たちも大いに共感してたりして。
ちなみに,おれ自身も名前のローマ字表記はヘボン式にしている。そのほうがかっこいいからね。でも Shimbun はみっともないでしょ。
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2003-09-03
書評:海外ミステリ誤訳の事情
『海外ミステリ誤訳の事情』(直井明,原書房)
翻訳ミステリを読んでいて,意味がよくわからないところ,つじつまが合わないところがあれば,たいていそれは誤訳だ。ただし,一見意味が通っているけれども実は誤訳,ということもある。本格的に翻訳の質を向上させようとするなら,後者を入念に拾えば価値の高いものになるだろう。しかし,この本はそんな志の高い本じゃない。その両方を取り上げているが,サンプルの数としては前者が多い。しかも,すべてを原文に当たって検証したわけではなく,書名にあるように誤訳が生まれた「事情」を推測しただけのものもけっこう含まれているのだ。というわけで,かなりユルい本であるということを承知したうえで読むべきだが,「誤訳本」にありがちな厳しさ,とげとげしさがなくて楽しめる。
いい訳として示した例は書名も訳者名も挙げているが,誤訳の実例は書名や訳者名を挙げていない。もちろんちょっと調べればわかるわけだが,帯などの惹句で代表させているので,月並みなコピーから書名を推測する楽しみもあったりして。
なお,この本自体にも誤植がいくつかあるので増刷の時には直してほしい。
p.84 New Terrtories -> New Territories
p.95 P. バーセルミ -> D. バーセルミ
p.183, p.187 WOWWOW -> WOWOW
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翻訳ミステリを読んでいて,意味がよくわからないところ,つじつまが合わないところがあれば,たいていそれは誤訳だ。ただし,一見意味が通っているけれども実は誤訳,ということもある。本格的に翻訳の質を向上させようとするなら,後者を入念に拾えば価値の高いものになるだろう。しかし,この本はそんな志の高い本じゃない。その両方を取り上げているが,サンプルの数としては前者が多い。しかも,すべてを原文に当たって検証したわけではなく,書名にあるように誤訳が生まれた「事情」を推測しただけのものもけっこう含まれているのだ。というわけで,かなりユルい本であるということを承知したうえで読むべきだが,「誤訳本」にありがちな厳しさ,とげとげしさがなくて楽しめる。
いい訳として示した例は書名も訳者名も挙げているが,誤訳の実例は書名や訳者名を挙げていない。もちろんちょっと調べればわかるわけだが,帯などの惹句で代表させているので,月並みなコピーから書名を推測する楽しみもあったりして。
なお,この本自体にも誤植がいくつかあるので増刷の時には直してほしい。
p.84 New Terrtories -> New Territories
p.95 P. バーセルミ -> D. バーセルミ
p.183, p.187 WOWWOW -> WOWOW
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