2004/06/29

愛だの恋だの

花田裕之の “Rock’n'Roll Gypsies” 第1作は大好きなアルバム。小西康陽のプロデュースで,花田は全曲を作曲し,詞もほとんど自分で書いている。後から振り返れば,十代の頃はニール・ヤングなんかが好きだった花田が,ルースターズ以来の苦闘を経て自分にふさわしい場所をようやく見つけた,みたいな位置づけの作品だと思う。
収録曲の Rumble Heart という曲は
愛だの恋だの
おれに聞かせないでくれ

というところがかっこいい。詞は花田自身の手になる。
やっぱこうじゃないとね。

ぼくのハートに火をつけて
知らんぷりはひどすぎる

なんてのじゃなくてね。

というわけで,ysk さんのこの記事には大いに共感するところだが,結論の「忌野清志郎は圧倒的に偉い」というところは同意しかねる。
清志郎の君が代はラジオでしか聴いたことないけど,なんか全然かっこよくなかった。音が。清志郎は,去年出した KING でやっと長い低迷期を脱したという印象がある。ラブソングでもプロテストソングでも,音がかっこよくないと話にならないでしょ。RCサクセションの『カバーズ』以来,清志郎が歌った政治的な歌で音がいいものってあっただろうか。
むしろ “Oh, Baby” とかのラブソングのほうがいい音だったよ。

Comments:
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ysk ( http://d.hatena.ne.jp/yskszk/ )

最近のキヨシローの作品は、以前に較べて音楽的につま
らなくなっているのは、たしかだと思います。
だからといって政治に対する彼の姿勢までを否定するのは
おかしいんじゃないかと思い、あえて「圧倒的に偉い」と
書いた次第です。
まあ、自分の日記からリンクした下のテクストに、触発さ
れたというそくめんもあるのですが。
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/6142/0304.html#30
 
ysk さん,なんかいちゃもんつけたみたいになってすみませんでした。ぼくも基本的には「清志郎は偉い」と思っています。でも「圧倒的」と言うには音のかっこよさが足りない,というのがこの文章の趣旨です。いい音を出してくれれば何にも文句はなかったし,糸井だって黙っていられたのに。「君が代」はどうやってもかっこ悪くなってしまうというメッセージだったのかな?でも清志郎のやったカバーって,RC時代も含め全般的にあまりかっこよくないものが多かったかも。
 
ysk ( http://d.hatena.ne.jp/yskszk/ )

「カバーがカッコ良くない」ってのは、キヨシローの音楽的な特徴なのかも。
たとえば矢野顕子は何をカバーしても、カッコよくなるわけで。

もちろん「カバーがカッコ悪い」からといって、「このミュージシャンには
音楽的な才能がない」とは言えないわけですが。むしろ「オリジナル曲でし
か本領を発揮できない」ってのが、キヨシローのロックンローラーとしての
誠実さを表しているんじゃないか、とか。話がまとまっていませんが。
 
ysk ( / http://d.hatena.ne.jp/yskszk/ )

そういや、矢野顕子にも「君が代」のカバーがありますよね。
http://www02.so-net.ne.jp/~kimoto-j/ay/pages/a02nk.html
これは聴いたことがないんですが。
 
>キヨシローのロックンローラーとしての誠実さ
いやー,ブログの醍醐味ですわ,こういう言葉を引き出せるなんて。
矢野顕子の「君が代」は知りませんでした。聴いてみたい。あと全然関係ないけど駒沢裕城って昔は宏季という表記だったのね。
 
sarutora ( / http://d.hatena.ne.jp/sarutora/ )

はじめまして。yskさんにリンクしていただいた文章を書いた者です。あの文章はちょっと熱くなってああいう書き方になりましたが、たしかに、清志郎の諸「反戦替え歌」のほとんどが、音として、圧倒的に(笑)かっこよくない、というのは確かだと思います。しかし、糸井さんは、音のかっこわるさを批判している、というよりは、「反戦だから」よくない、という感じに読めたので、ちょっと反発したくなってしまいました。また、「かっこわるいラブソング」と「かっこわるい反戦歌」があったとして、後者のほうがより叩かれるという面があるようにも思ったりします……。
 それから、矢野顕子の君が代ですが、たしかに音はかっこよくて、さらっと聴けてしまいますね。しかし、リンク先の人も言っているように「別に政治的な主張があっての選曲ではありません」なのだと思います。その点、明確に政治的な選曲であるキヨシローとはケースが違いますよね。それから、私はほとんど矢野顕子信者のつもりですが、いくら「音がかっこいい」といっても、例えば「ジャイアンツを恋うる歌」とか「行け柳田」とか聞くと、やはり微妙な気持ちになりますね(アンチ巨人なので)。長くなってしまってすいません。
 
sarutora さん,はじめまして。コメントありがとうございます。「ジャイアンツを恋うる歌」は確かにいただけません。
キヨシローの反戦歌が面白くないのは単なる思いつきだからという説をどこかで読みましたが,きっと本人もかっこいいつもりではないんでしょうね。「かっこいい反戦歌」の登場を待望してるんですけどね。イラク開戦のときなんか絶好のチャンスだと思ったのに,日本人では平沢進ぐらいで,自分としては1回聴けばいいや,って感じだったし。あのときはスラドにコメント書いたらコピペでディスられたなあ。
 
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